2026年4月の開学を目指す「武雄アジア大学」(佐賀県武雄市)が文部科学省から設置認可を受けたと発表されました。
しかしこの武雄アジア大学が、ここ最近SNSを中心に議論の的になっているようです。
今回は武雄アジア大学についての概要や議論になっている理由をまとめていきます。
武雄アジア大学がプチ炎上?

武雄アジア大学の概要
- 2026年4月開学予定の、学校法人旭学園が設置する新しい私立大学
- 学部は「東アジア地域共創学部」のみ
- 1学年の定員は140名
- 佐賀県内では3つ目の四年制大学
韓国エンタメや地域交流に特化したカリキュラムを打ち出し、K-POPや韓流ドラマをテーマとした学びを提供する点が大きな特徴です。
議論が巻き起こっている理由とは?

議論になっている理由を簡単にまとめると下記の内容が挙げられています。
- この少子化時代に19.5億円とされる補助金を投入しての大学設立に意味があるのか?
→子供の医療費負担や学校給食無償化などほかの有用な政策にお金を回すべきなのでは? - 設立法人である旭学園の運営資金の不透明さ(補助金目的なのでは?)
→武雄アジア大学の構想を立ち上げた今村正治・佐賀女子短大学長は、議会説明の場で「まずお金です。お金を出してください」と、内田信子理事長は市民説明会の場でも「まず寄付を」など役所や市民にお金を要求する発言ばかりしていた様子。
→学校法人の旭学園の収支は5年連続赤字であり、既存経営の短期大学も定員割れしておりそもそもの運営能力に疑問。 - 景品表示法違反の可能性が高いPR動画
→大学の紹介映像に、武雄市図書館や佐賀県立宇宙科学館といった公共施設があたかも大学の関連施設であるかのように映し出されていた。 - KPOPなどの韓国文化を専門的に大学で学ぶ意味があるのか?
→いわゆるFラン大学になってしまう可能性の高い学校に税金を投入すべきでない。
→この内容なら専門学校で十分で大学でやることではない。 やりたければ個人的に研究すればいいのでは?
SNSでの反応
このような大学設立を疑問視する発信が非常に多く目立っています。
また、大学設立に際しての支出に反対する署名が武雄市民を中心に1000筆を超え役所に提出されたようです。
行政と住民の溝が広がる
住民説明不足やPR手法への不信感が広がることで、行政と市民の間に深い溝が生まれています。
19.5億円という巨額の支援があるだけに、透明性と説明責任を果たすことが不可欠だという声は大きくなっていますが、市民有志が求めている「完全公開型の意見交換会」に旭学園も武雄市も1年以上出席を拒否しているようです。
今後の説明責任の果たし方が、大学の評価と地域社会との関係性を大きく左右するでしょう。